メタボリックシンドローム(メタボ)の診断基準は、
・腹囲
男性:85cm、女性:90cm
であることに加えて、下記の3項目のうち2項目が該当しているときです。
①中性脂肪(TG):150mg/dL以上 または/かつ HDL:40mg/dL未満
②収縮期血圧:130mmHg以上 または/かつ 拡張期血圧:85mg以上
③血糖値:110mg/dL以上
覚え方
「ハコ・1・3・5」
と覚えていれば、だいぶ思い出しやすくなるかと思います。
1、 男性の数値を軸にして覚えます。また、検査値は単位を取り払った数値で覚えます。
まず、85は「男性の腹囲」「拡張期血圧」の数値なので、まとめて覚えられます。
85→ハコ と覚えます。
2、3桁の数値を持つ「血糖値:110」「収縮期血圧:130」「中性脂肪:150」は、2桁目に注目すると「1・3・5」と覚えられます。
3、
「HDL:40」は、85の約半分の値。
「女性の腹囲:90」は男性の腹囲+5。
4、①の中性脂肪・コレステロールで使用するのが「HDLなのかLDLなのか」を忘れそうになったときは、
「中」性脂肪の「中」が上下左右対称の文字→「H」DLの「H」も上下左右対称の文字と覚えておけば、忘れにくくなります。
5、腹囲以外は「3項目のうち2項目が当てはまる」という基準なので、
男女の「2種類」の腹囲で分けられている→「2項目」当てはまるとメタボ
ということを思い出せます。
6、「または/かつ」の部分ですが、結局は「①②③の各項目のどちらか一方が当てはまれば、①②③の項目を満たしている」という認識なので、
各項目の数値を2つとも覚えた上で「または」で覚えれば良いかと思います。
7、HDLのみ「未満」という基準なので、
「これらの検査値の名称の中で、最もアルファベットで書かれる頻度が高いもの」
と考えれば、おそらくHDLだと思い当たるでしょう。
意地の悪い出題なら、ここを問われかねないので、念のため。
以上です。
ある程度は臨床検査値を覚えているのが前提な覚え方となりますが、これでど忘れは防止できるかと思います。
※HDL:40、中性脂肪:150、収縮期血圧:130(高値血圧)は、参考文献しだいでばらつきがありますが、比較的ポピュラーな基準値の上限値・下限値かと思いますので、覚えておきましょう。
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