DNAの塩基置換型の変異には、ミスセンス変異とナンセンス変異があります。
・ミスセンス変異
DNA上の1塩基が変異して、転写で生成したmRNAのコドンが別のアミノ酸に対応するコドンとなるようなDNAの変異。
・ナンセンス変異
DNA上の1塩基が変異して、転写で生成したmRNAのコドンが終止コドンに対応するコドンとなるようなDNAの変異。
遺伝子の分野は予備校などを利用して 特に理解を深めてほしい分野ですが、とりあえずこの記事では、単語と起こる現象を対応して覚えられるようにしておきましょう。
覚え方
ナンセンス変異をきちんと覚えた上で、ミスセンス変異を消去法的に思い出します。
☆方法1
「ミ」スセンス→M
「ナ」ンセンス→N
と英語の頭文字に変換して、 アルファベット順がM、N~であることに注目すると、
N(ナンセンス変異)はアルファベットではMより終わりに近いので、終止コドンを生じるようなDNA上の変異。
と覚えられます。
☆方法2
ナンセンス変異は英語で
「Non」sense→None→何もない→終わり→「終止」コドンを生じるようなDNA上の変異。
と連想していく方法もあります。
ナンセンス変異を覚えれば消去法的にミスセンス変異のほうを、
mRNAのコドンが別のアミノ酸に対応するコドンとなるようなDNAの変異
と思い出せます。
余談
また、やや話が脱線しますが、例えば、
「DNA上のコドンが~」
という文章の選択肢で問題を出題されたとき、これだけで誤りの選択肢だと判別できますね。
コドンがあるのはDNAではなく、mRNAだからです。
コドンを持つのはmRNAであることや、 ミスセンス・ナンセンス変異が起こるのはDNA上の塩基であることなど、 単語をシャッフルされて問題を出題されても対応できるように、「内容の理解」を深めた上で、この暗記法を試してみてください。
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