D-グルコース誘導体には、
D-グルシトール(ソルビトール):グルコースの1位のアルデヒド基(ホルミル基)が還元された物質
D-グルコン酸:グルコースの1位が酸化されカルボン酸になった物質
D-グルクロン酸:グルコースの6位が酸化されカルボン酸になった物質
D-グルコサミン:グルコースの2位がアミノ基に置換された物質
などがあります。
つまらない失点をしないためにも、構造式と名称を対応させられるようにしておきましょう。
覚え方
◎D-グルシトール(ソルビトール):グルコースの1位のアルデヒド基(ホルミル基)が還元された物質
・グルコースで還元できそうな部位は1位のアルデヒド基くらいしかないので、
アルデヒド基を[取る](還元のイメージで)→ グルシ[トール]
・ソルビトールは[S]orbitol →Sixの頭文字→C×6と思い出せるので、
グルシトール=ソルビトールと結び付けやすくなります。
(下記のリンクの、甘味料についての記事も参照下さい。)
◎D-グルコサミン:グルコースの2位がアミノ基に置換された物質
・グルコ[サミン]→アミン
・[グルコ][サミン]と、2つのブロックに分けられる→アミンは2位に置換されている。
◎D-グルクロン酸:グルコースの6位が酸化されカルボン酸になった物質
・グルクロン[酸]→カルボン酸
・グルク[ロ]ン酸→6→6位にカルボン酸
◎D-グルコン酸:グルコースの1位が酸化されカルボン酸になった物質
・グルコースを酸化してカルボン酸部位が生成しそうな部位は、1位のアルデヒド基か6位のヒドロキシ基のどちらかしかない
・なおかつ、名称に[酸]がつくグルコース誘導体はグルコン酸かグルクロン酸のいずれかなので、グルクロン酸の消去法
これで、グルコン酸を、「グルコースの1位が酸化されカルボン酸になった物質」と判断できます。
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