生物価と正味タンパク質利用率

国家試験や大学の卒業試験などの問題文の中で、

生物価を求めよ。

と問題が出題されたとき、「生物価」を迷いなく思い出して計算できるでしょうか?

きちんと覚えていない人は、正味タンパク質利用率と合わせて覚えましょう。

覚え方

まず、 生物価と正味タンパク質利用率が、ともに体内に摂取したタンパク質の生物学的評価法であることを忘れてはいけません。このつながりは、

「生」物価と「正」味タンパク質利用率で、

さ「し(正)」す「せ(生)」そ

で、いいでしょう。

 

次に肝心の計算方法ですが、下図のヒトが食品から摂取した窒素の流れをきちんと意識していれば頭に入りやすいかと思います。

・生物価=体内保留窒素/吸収窒素 × 100

・正味タンパク質利用率=体内保留窒素量 / 摂取窒素量 × 100

 

吸収されなかった窒素の排泄経路は糞中排泄、吸収された後は尿中排泄になる、ということは、薬物動態学における薬の摂取~排泄までの計算問題を思い浮かべればすぐにイメージができるでしょう。経口摂取した薬は吸収されなければ糞中に排泄されるのです。

 

生物価と正味タンパク質利用率のどちらが、食品摂取中のどのプロセスの計算だったかと言うことをわすれてしまった場合は、 生物価と正味タンパク質利用率の文字数を意識すれば思い出しやすくなります。

生物価:3文字、正味タンパク質利用率: 10文字なので、 正味タンパク質利用率のほうが長いプロセスの計算である、ということを思い出せます。

 

最後に、生物価も正味タンパク質利用率も、単位は無いが、%を意識したような数値が算出されるということも重要なポイントです。

これらの計算値が1以下になる値が選択肢に入っていた場合は、×100をしなかった計算結果の可能性が高く、誤りと判断できます。

(例: 生物価を求める問題で、答えが「63」である場合、選択肢に「63」と「0.63」があった場合、 0.63は ×100をしていない可能性が高く、誤りと判断できる。いわゆる引っ掛け問題)

タンパク質の化学的評価法であるアミノ酸価も、同様なので、これら3つをまとめて覚えておきましょう。 生物価が3文字なので、3字の「100」を 掛ける、と覚えるのも良いでしょう。

※油脂の変質における酸価やカルボニル価などはこれに当てはまりませんので、厳密に区切ってください。あくまで食品摂取におけるタンパク質の栄養評価の領域と言うことを必ず意識した上でこういった覚え方をお勧めします。

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