薬物治療の費用(コスト)と効果(アウトカム)を分析する方法には、
・費用最小化分析(CMA):治療効果が同等のとき、費用(コスト)のみを比較する分析法
・費用効果分析 (CEA) :治療効果が異なる複数の治療法を比較する分析法
・費用効用分析 (CUA) :健康状態しだいで、生存していてもその質が異なってくるという考え方から、QOL と生存年数 の両方を組み合わせたQALY(s)を、効果の判定に用いる分析法
・費用便益分析 (CBA) :治療によって得られる効果を、すべて金銭化して表す分析法
などがあります。
これを最初に見た時の僕の感想「なんて紛らわしいんだ…(*_*;」
費用効果分析と費用効用分析なんて、一文字しか違うところがないじゃないですか~!
兎にも角にも、文字が違うところを 冷静に意識して、単語とその説明を、間違いのないように対応させて覚えていきましょう。
覚え方
・費用「最小」化分析(CMA):
「最小」→治療の費用「だけ」比較する、と覚える。
(英語で言うなら「Only」のイメージ)
・費用効果分析 (CEA) :
「果」の字が「異」と漢字の形が似ているので、
「果」の字→治療効果の「異」なる治療を比較、と覚える。
・費用効用分析 (CUA) :
1.こうよ(Y)う→QAL「Y」sを思い出す。
2.「Q」A「L」「Y」s→「Q」O「L」+生存年(「Y」ear)数
と覚える。もしくは、QALYsの読み方が「クオリーズ」なので、
【「QOL」Ys】と、勝手に文字を一部置き換えて覚える。
(記述式の試験ならば危険なやり方ですが、幸い国試はマークシートなので、このやり方でも通用するはずです。)
・費用便益分析 (CBA)
「便(ヒトの排泄物をイメージ)」の疾患改善を「益→金銭をイメージ」で比較、と覚える。
以上です。
これで紛らわしい単語が、少しでも覚えやすくなってもらえれば嬉しいです。
QALY(s)については、ICER(増分費用効果費)のことも重要ですが、それはまた別の記事で書かせていただきます。
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